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坂田教育長からのメッセージ(300914)

坂田教育長からのメッセージ(300914)

昨日から清高祭が始まった。昨日は合唱コンクール、そして明日と明後日は文化祭である。天気は曇りと雨の予報だが、本校の宝物である生徒たちが生き生きと活躍する姿を一人でも多くの方々に観てほしいと願う。
 
さて昨日の合唱コンクールであるが、開会式冒頭のあいさつで、「君たちの歌に、文化祭の出し物に、チャレンジする姿を楽しみにしている」と伝えた。
 
合唱コンクールが終って私は感動した。難しい曲や歌い方への挑戦、他のパートを思いやるハーモニー、詩の気持ちを伝えようとする迫力、そしてそれらを引き出す指揮者の姿など、聴きごたえ見ごたえのある合唱がたくさんあった。特に3年生はその圧倒的な強さ、素晴らしさを見せてくれた。
 
合唱コンクールの審査員として、清瀬市教育長の坂田篤先生をお招きした。今日、坂田先生よりメッセージが届いた。
 
「清瀬高校の皆さん。清瀬市教育長の坂田です。昨日はみんなの「魂の歌声」を聴くことができてほんとうに嬉しかった。そして感謝した。諸君が力一杯表現する姿を観て私は幸せになった。みんなから元気とエネルギーをもらった。真剣に一つのことに打ち込む尊さを思い出させてくれた。音楽の、合唱の素晴らしさをもう一度思い出すことができた。だから感謝したい。
 私は今、教育長という仕事をしているがもとは中学校の音楽教師。音楽は私の「心柱」。自分にとって「もう一つの言葉」でもある。悲しい時、うれしい時に言葉で「こんなに悲しいんだよ」「自分はとってもうれしんだ!」という言葉以上に、音楽のほうが「想い」を伝えられる。言葉では伝え切ることができない「心の風景」も、音楽ならば表現することができる。
 昨日の各学級の歌声を聴いて、諸君一人一人の心の中にたくさんの「想い」があることがわかった。いろんな「心の風景」を描いていることもわかった。そして諸君は私たちに、心の中にある「言葉にはならない想い」「絵には表せない風景」を、一つ一つの音に、メロディーに、リズムに込めて届けてくれた。
 人間は「たくさん」の喜びから作られている。また「たくさん」の感動からも、「たくさん」の温かさ、優しさからもできている。反面、「たくさん」の悲しみ、怒り、後悔、失敗、挫折からも、また「たくさん」の弱さ、冷酷さからもできている。これらの「たくさん」をすべてひっくるめたものが「人間」なのである。
 できれば私たち人間は笑って過ごしていたい。しかし涙が止まらない時もある。できれば誰にでも優しくしたい。しかし時として相手の心を切り裂くような残酷な言葉を発してしまうこともある。できれば後悔などしたくない。しかし振り返ってみれば満足よりも後悔のほうが多いことに気づく。でも涙の後には必ず笑顔がやって来る。残酷さの裏側には温かさがある。後悔を繰り返さず少しでも満足できるように自らの心を奮い立たせることができる…。こんなことを繰り返しながら私たち人間は少しずつ心が豊かになり成長していく。
 「音楽」は演奏するものの「心」を映し出す。例えば歌詞の中に「悲しみ」という言葉があったとする。悲しみにも、大声で泣きたくなるような悲しみもあれば、心にずっしりと響くような悲しみもある。大切なものを失ったときの悲しみもあれば、自らの弱さに気づいて情けない思いで流す涙もある。このような様々な「悲しみ」を知っているものは、歌詞の「悲しみ」の言葉の裏側に隠された願いに思いをはせることができる。それが「音楽」にのせて届けられたとき、人は心からの感動を覚える。
皆は清瀬高校という「成長のフィールド」で、実に様々な「たくさん」をたくさん経験してきた。その「たくさん」が音楽に「魂」を宿したのだ。だから聴く人の心を打ったのだ。 一つ一つの音符、メロディー、ハーモニー、そして歌詞、言葉の裏側にある願いを感じ取り、心の中で育て上げた「言葉にはならない想い」「絵には表せない風景」をホール一杯に鳴り響かせたのだ。「たくさん」の経験をさせてくれた清瀬高校を誇りに思うとともに、先生方に、また友達に、そして親に感謝の思いを持ってほしい。 素晴らしき合唱コンクールだった。 ありがとう。

 清高の藤原校長は生徒諸君に常々言い続けていることがあるという。それは「Challenge」。この9文字のアルファベットには「君たちにはもっと力がある」「より高い壁にも挑戦できる」「一層厳しい困難にも立ち向かうこともできる」「もっと大きくなれ!もっと逞しく成長しろ!」という校長の願いが込められている。
 今回、彼らは無伴奏曲の選曲、徹底した自主運営等様々な面で「Challenge」した。きっとたくさんの成果もまたたくさんの反省もあったことだろう。そのような中で彼らの最も大きな「Challenge」。それは合唱を通して「自らの心を成長させる」ことだったのではなかろうか。」

 

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